霧の只見川2

大志の集落は、湖水の様に穏やかな水面を見せる只見川の川辺に、家々が寄り添う
かの様に佇ずんでいる。この辺りの只見川は、三島の早戸辺りから、沼沢湖の周囲を
ぐるりと巡る様に、ゆったりと流れている。この辺りは川を渡る鉄橋の上を走る
只見線や神秘的なカルデラ湖の沼沢沼と共に、只見川流域の見所の1つでもあると
思う。

大志の集落は、季節毎に表情を変える背後の山(県境の山々の前衛峰にあたる「岳山」
?)や鏡の様な水面に四季折々の表情を映す「只見川」、そしてその水面を幻想的に
彩る「川霧」と共に、おる意味で、奥会津らしいシンボリックな姿を形作っており、
ここを訪れてからの、私のお気に入りの場所の1つだ。

今は川口寄りに休憩所も出来ているので、川のほとりで、この昔からあまり変わって
いない姿をのんびりと眺めたり、付近の温泉にノンビリ浸かって、心も体もほぐして
充電するのも奥会津の楽しみの1つと思う。