早春の田子倉

今は大震災の影響で、只見線も部分運行を余儀なくされている。
以前、4月の初めに田子倉に行った事がある。田子倉駅は、周囲と
隔絶されて居る為、冬の間は通過駅になっており、4月に入って
駅で乗降する事が可能になる。

最初の目的は、稜線付近にテントを張り、朝焼けの浅草岳を撮影
したいと言う目的だったが、その時は日程の都合もあり、その
目的は叶わず、朝一に只見駅を出発し、田子倉駅から夏道の通りに
只見沢沿いに遡り、幽の倉沢との出会いまで行って折り返した。
途中の斜面何カ所かで、軽くデブリと言われる雪崩の跡が見られた。
天気も良かったので周辺を撮影し、昼過ぎに帰りの列車に合わせ、
田子倉の駅に戻った。

朝、自分の前にトレースが付いていたので、他にも登山者がいた
のは解っていたが、名古屋辺りの西からの登山者だったと思う、
田子倉の駅で列車待ちの間一緒だったので、話をする事ができた。
彼の話では、田子倉から山頂を越えて大白川に抜けたかったが、
稜線に出てからの状態が悪く、雪崩も多かったので引き返して来た
との事。彼とは戻る方向が逆だったので、ホームで話をして、
列車の到着と共に、挨拶をして別れた。

この年は割合雪の少ない年だったので、既に、所々雪の間から
地面が顔を覗かせ、青空の下、浅草岳が白い頂を輝かせていた。

雪解けと残雪の浅草岳(田子倉・只見町)


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