霧の只見川

只見川は、年間を通して川霧が出やすいが、梅雨時から秋の頃は、
特に多い。時に、川辺の集落や背景の険しい山々と共に、
時に、川の上を渡る只見線の下を。ゆったりと流れる只見川の川面を、
白い霧が漂っている風景は幻想的ですらある。

霧の発生メカニズムは、温まった川の水に、放射冷却等で冷えた
大気が流れ込み、水面から発生した蒸気が冷たい空気に冷やされて
発生するが、寒冷前線の通過で急に気温が下がったり、水温の低い
支流との合流地点等でも見られる。

7月初旬、だいぶ伸びて来た川辺の稲田脇にあじさいが咲いていた。
背景には、取り入れ時にはさ掛に使う、すらりと伸びた、杉の木立。
只見川の川面は、霧で覆われていた。